こんばんは。
改造と調整がようやく終わり、いくつか欠点はあるもののほぼ満足できる性能となりました。
ダイヤル目盛りはやや細か過ぎましたが、かなり良く合っていると思います。
FMの感度は以前より格段に上がり、AMとの音量差も解消しています。
定量的に感度を測るのは難しいのですが、体感では3倍以上に感じます。
主な変更点は、IFTの巻数と同調C、FM検波回路、また調整用にジャンパーピンを追加しています。
使用方法は、JP3を下側(中点側)にしてTP-AとTP-Bにプローブを当て2chオシロで観測します。
写真は前回同様検波段単体の波形で、スイープ範囲は9.5~11.9MHz 200Khz/Div、
(輝線が太いのは10.7MHzのリップルのせいです)
2つの山がキレイに揃えばベストで、IF調整前にここ(IFT5 IFT6)を済ませて置くと楽です。
IF調整時にはオシロの機能でA+Bを表示させて行います。
基本的には10.7MHzでピークにすれば良いのですが、このラジオでは帯域幅が足りず、
音量の大きな楽曲等で歪が出てしまいました。そのためIFT1~IFT4の同調をピークから
少しずつ互いに逆方向にずらして帯域を確保しましたが、この調整はとても難しく
かなりな時間がかかり、さらにずらした分感度も下がります。
音質を気にしないならピークに合わせるだけで良いかもしれません。
最終的な感度は上記調整で少し落ちたもののロッドアンテナのみで十分携帯ラジオとして
実用になり、また簡易アンテナを繋げると数Vの検波出力となりSNもとても良く聞けます。
電池管FMラジオはこれで完成としたいと思います。
作っていてとても楽しく感じましたので、いずれはICまたはディスクリートで少し本格的な
ものを作り、以前制作したMPXデコーダと組み合わせてみたくなりました。