皆さんこんばんは。
以前からコツコツと進めていたFM-AMチューナーですが、ようやく完成させることができました。
AM停波も秒読みな現在、こういったアナログなチューナーを作る方は少ないと思いますが、
回路や操作性まで自分で好きなように設計できて、とても楽しく制作できました。
パネル工作は苦手なのですが、特にレタリングの文字がパネルに全く張り付かず、触れるだけで
文字がずれるのには苦労しました。汚い見た目はご容赦下さい。
また規模が大きいので回路図はありません。実はまだ全回路図を書いてないです(笑)
操作スイッチは限界まで簡素化してみましたが、直感的に使えて操作性は良好です。
メモリーはFM12AM12の計24局。最大510局まで増やすこともできますが私にはこれで十分です。
記録は受信中に長押しするだけ、また選局時ダブルクリックでバンドが切り替わる様になっています。
AMのチューニングは1KHzステップ(長押しで9KHzステップ高速選局)にしてあります。
混信時は少しズラせて便利です。帯域はWIDE12KHz、NARROW6KHzで、WIDEは広すぎて夜間は
隣接局の9KHzビートがうるさいです。
コントロールCPUはAtMega328Pを使用しました。昔のチューナーのCPUと比べて性能が段違いなので周辺
の部品が無くすっきりしています。またEEPROM内蔵でバッテリー等も不要ですから、昔のようにメモリー
消えもありませんし、プログラムもとても作りやすかったです。内蔵ADCはFMのANT-LEVEL表示
(STEREO SW長押しでANTモード)に便利でした。外付け回路不要なのは素晴らしいですね。
内蔵EEPROMはFMAM共に最後の状態を記憶するのにも使用しており、電源ONで前回状態を復元しますが
これも消えることがないので安心して使えます。
性能ですが、私の耳は節穴なので音の良し悪しはわかりませんが、手持ちのチューナー(SONY ST333ESX2
とテクニクスの初期のシンセチューナー)と比較して音質は同等、SNは若干上回るようです。
MPX-ICに評判の良いSANYO製オリジナルのLA3450を入手できたのが良かったようです。
(ST333ESX2にも同じICが使われていますが、セカンドソースで名称が違います)
SANYOの半導体は良いものが多かったですね。中学生の頃最初に手に入れたICもSANYO製でした。
7pinMT管ソケットに刺して使える日本初のモノリシックAMPICと謳ってたように思います(1970年頃)
それではまた。